エアコンフィルター掃除の方法|暖房前の頻度と注意点

執筆者: カデコン運営編集部

エアコンフィルター掃除は、暖房を使い始める前に済ませておきたいお手入れです。ほこりを取り除くことで風量低下や電気代の増加を防ぎやすくなります。正しい手順、掃除の頻度、内部の汚れを業者へ相談する目安を解説します。

エアコンフィルター掃除を暖房前にする理由

フィルターは、室内の空気に含まれるほこりや繊維くずを受け止める網状の部品です。暖房運転でも部屋の空気を吸い込むため、冷房を使っていない時期でも汚れは少しずつたまります。

フィルターが目詰まりすると、エアコンは十分な空気を取り込めません。その結果、温風が出るまでに時間がかかる、風量が弱く感じる、設定温度まで暖まりにくいといった状態につながることがあります。

特に秋から冬へ切り替わる時期は、久しぶりに暖房を動かす前の確認に適しています。暖房の使用時間が長くなる前に掃除しておくと、運転中の負担を抑えやすくなります。

フィルターが汚れたときのサイン考えられる影響
網目に灰色のほこりが見える空気を吸い込みにくくなります
風量を強くしても風が弱いフィルターの目詰まりが関係している場合があります
運転時の音が以前より大きい空気を取り込む負担が増えている可能性があります
吹き出す風にほこりっぽさを感じるフィルターや内部に汚れが付いているおそれがあります

ただし、暖房の効きが悪い原因はフィルターだけではありません。室外機の周辺環境、部屋の広さ、窓からの冷気、エアコン本体の不具合なども関係するため、掃除後も改善しない場合は原因を一つに決めつけないことが大切です。

エアコンフィルター掃除の基本手順

掃除を始める前に、エアコンの運転を停止し、電源プラグを抜くか専用のブレーカーを切ります。高い位置での作業になるため、ぐらつかない足台を使い、無理な姿勢で作業しないでください。

  1. 前面パネルをゆっくり開けます。開き方や固定方法は機種で異なるため、取扱説明書を確認します。
  2. フィルターを外す前に、表面のほこりを掃除機で軽く吸い取ります。ほこりが室内に落ちにくくなります。
  3. フィルターを取り外し、表側から掃除機をかけます。空気が流れる向きと逆から吸うと、網目に詰まったほこりを取りやすくなります。
  4. その後、フィルターを裏返して、シャワー(ぬるま湯)で細かい埃などを流し洗いします。
  5. 汚れが残る場合は、食器用洗剤を使用し、スポンジでやさしく水またはぬるま湯で洗います。決して強くこすらないようにします。
  6. タオルなどで両面からフィルターを挟むようにして水気をよく切りましょう。フィルターを正しい位置に戻し、前面パネルを閉めてから電源を戻します。

フィルターには表裏があることが多く、反対に取り付けると収まりが悪くなったり、十分にほこりを受け止められなかったりします。外す前に向きや取り付け位置を確認し、写真を撮っておくと戻すときに役立ちます。

自動でフィルターを掃除する機能が付いたエアコンでも、ほこりをためるダストボックスや、フィルター以外の部分に手入れが必要な場合があります。自動掃除機能があるからといって、すべての掃除が不要になるわけではないため、取扱説明書に記載されたお手入れ方法を確認しましょう。

洗剤を使うときの注意点

フィルターの素材や機種によっては使用できないこともあるため、先に取扱説明書を確認してください。

熱いお湯、強い洗剤、漂白剤、たわしなどは、フィルターの変形や破損につながるおそれがあります。洗剤を使った後は成分が残らないよう十分にすすぎ、完全に乾燥させます。

フィルター掃除の頻度と暖房シーズンの目安

エアコンフィルター掃除は、一般的には2週間から1か月に1回程度が目安です。ただし、ペットがいる家庭、室内干しをする機会が多い家庭、道路沿いで外からのほこりが入りやすい環境では、より短い間隔で状態を確認すると安心です。

毎回水洗いをする必要はありません。表面にほこりが付いている段階で掃除機をかけ、汚れやべたつきが目立つときに水洗いをする方法でも続けやすいでしょう。

確認したい時期主なお手入れ
暖房を使い始める前フィルターの掃除、水洗い後の乾燥、本体周辺の確認
暖房をよく使う時期2週間から1か月ごとを目安にほこりを確認
シーズンの途中で風量が落ちたときフィルターの目詰まりと吸込口のほこりを確認
暖房を使い終えた後フィルターを掃除し、必要に応じて内部乾燥を行う

室内機の上部や側面にある吸込口にもほこりが付着します。乾いた布や掃除機で外側のほこりを取り除く程度であれば自分でも行えますが、内部へ掃除道具を深く入れるのは避けましょう。

自分で掃除できる範囲と業者へ相談する判断基準

フィルター、前面パネル、室内機の外側、手の届く範囲の吹出口は、取扱説明書に沿って手入れしやすい場所です。一方で、熱交換器や送風ファンなど本体の奥にある部品は、汚れを落とすために分解や養生が必要になることがあります。

熱交換器とは、室内の空気を暖めたり冷やしたりする薄い金属板が並んだ部分です。送風ファンは、室内へ風を送り出す円筒状の部品を指します。これらは無理に触ると変形、故障、水漏れの原因になることがあるため、市販の洗浄スプレーを自己判断で内部に吹き込むことも慎重に考える必要があります。

業者への相談を検討したい症状

  • フィルターを掃除しても風量が弱い、または暖まりにくい
  • 吹出口の奥に黒い汚れが広がって見える
  • 運転中にカビのようなにおいやほこりっぽいにおいが続く
  • 水漏れ、異常な音、エラー表示がある
  • 本体の奥に大量のほこりがあり、自分では届かない

エアコンクリーニングでは、専門業者が必要に応じて部品を外し、内部の汚れを洗浄します。作業範囲や所要時間、費用はエアコンの構造、設置場所、自動掃除機能の有無などで変わるため、依頼前に見積もり内容を確認しましょう。

また、洗浄だけで改善しない不具合もあります。異音や運転停止を伴う場合は、クリーニングではなく修理が必要な可能性もあるため、症状を具体的に伝えて相談することが大切です。

掃除後に確認したい暖房運転のポイント

フィルターを戻したら、暖房運転を開始して風が正常に出るか確認します。最初は内部を暖めるため、すぐに温風が出ないことがあります。短時間で異常と判断せず、取扱説明書の案内も確認しながら様子を見ましょう。

風向きは下向きを意識すると、暖かい空気を足元へ届けやすくなります。暖かい空気は上にたまりやすいため、風向きが水平すぎると部屋の上部だけが暖まり、足元が寒く感じることがあります。

室外機の前や周囲に植木鉢、落ち葉、段ボールなどを置いている場合は、空気の通り道をふさがないよう片付けます。室外機は暖房時にも屋外の空気を利用して運転するため、周辺の風通しを確保することが重要です。

よくある質問

エアコンフィルターは掃除機だけでも大丈夫ですか?

軽いほこりであれば、掃除機だけでも対応しやすいでしょう。網目のべたつきや細かな汚れが目立つ場合は、水洗いを検討します。水洗い後は、十分に乾燥させてから取り付けてください。

フィルターを濡れたまま戻すとどうなりますか?

湿気が残った状態で戻すと、においやカビが発生しやすくなることがあります。本体内部に水分が入ることも避けたいため、風通しのよい日陰で完全に乾かすことが大切です。

フィルター掃除をしても暖房の風が弱いのは故障ですか?

内部の汚れ、室外機周辺の障害物、設定、部屋の断熱状態など、複数の原因が考えられます。掃除後も明らかに改善しない、異音やエラー表示がある場合は、点検や修理について業者へ相談しましょう。

エアコン内部の洗浄は自分でできますか?

外側やフィルターの手入れは自分でできますが、本体奥の部品の洗浄は慎重な作業が必要です。洗浄液や水分が電気部品にかかると故障につながるおそれがあるため、内部の強い汚れは専門業者への依頼を検討してください。

まとめ

エアコンフィルター掃除は、暖房前の手入れとして取り入れやすく、風量の低下やほこりの蓄積を防ぐために役立ちます。一般的には2週間から1か月に1回程度を目安に状態を確認し、ほこりが目立つ場合は掃除機や水洗いで整えましょう。

ただし、内部の汚れ、におい、水漏れ、異音などは、無理な自己作業を避けて専門家に相談することが安心です。エアコンのクリーニングや修理を依頼する業者選びに困ったら、カデコンのようなマッチングサイトの活用も便利です。